デザイナーがデザインを行う際に用いられる思考プロセスをビジネスにおける課題解決に応用・活用される「デザイン思考(デザインシンキング)」について解説します。DX推進にも有用な情報ですので、ぜひチェックして下さい。
参照:IPA 情報処理推進機構(https://www.ipa.go.jp/ikc/publish/dx_hakusho.html)
デザイン思考は実際に手を動かしながらアイデアを形にし、作業と並行して考えを深めていくというデザイナーにおける思考プロセスをメソッドにしたものです。この思考プロセスは消費者が本当に必要であると思えるようなプロダクト・サービスを生み出すというところに目的があり、表面的にメソッドを追うだけではなく姿勢・体質として取り扱うことで効果を発揮します。
UXは利用者の視点から価値提供のストーリーを描くものであり「ユーザー目線の文脈化」がキーワードとなりますが、デザイン思考は「ユーザーを起点とした課題の再定義」がテーマです。また、サービスデザインは「アイデアをビジネスの視点から検討する」ものですので、この3つの思考プロセスは似て非なるものです。
デザイン思考においては6つのプロセスとして「IDEO」とよばれるフレームワークが活用されることがあります。「共感」「定義」「創造」「仮説」「検証」「継続」という6つの流れで思考を進めることによって、ユーザーのニーズを定義づけたり検証を行っていくことになるでしょう。特に注意すべき点としては「表面的なメソッドを追いかける」のではなく「姿勢・体質として取り扱い、本質的に取り組むこと」で効果が期待できるということです。
ビジネス上の課題解決にはケースバイケースで必要となる思考プロセスが変わります。この適切な選択を行うためには豊富な経験が必要不可欠ですので、さまざまな課題解決の実績を持つ専門家に相談してみてはいかがでしょうか。