おすすめDXコンサルティング会社一覧 » DX推進における課題と対策 » DX時代のシステム開発手法

DX時代のシステム開発手法

こちらのページでは、DXを推進するために求められるアジャイル開発について紹介。また、従来用いられてきたウォーターフォール開発との違いについてもまとめています。

DXの定義と目的

DX(Digital Transformation)とは、デジタル化を行う・新しい技術の導入によってビジネスに変革をもたらす、という活動のことを指します。経済産業省から発表されている「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」によると、DXとは「ITツールやビッグデータなどを活用し、競争上の優位性を確立すること」となっています。

DXを推進する、と聞くとITツールの導入というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、単にツールを導入するのではなく、そのITツールやネットワーク技術、ビッグデータなどを使いこなすことによってビジネスや生活をよりよく変えていくことがDXの目的といえるのです。

レガシーシステムの刷新が望まれている

また、DXを推進する理由としてあげられるのが、「2025年の壁に備える」というものもあります。この2025年の壁とは、DXの停滞よって2025年以降に予想される大きな経済損失のこと。想定されている経済損失は年間12兆円ともいわれていることからも、現在企業で使用されているレガシーシステムを刷新するという点が望まれています。

アジャイル開発とウォーターフォール開発

システム開発の手法には、アジャイル開発やウォーターフォール開発といったものがあります。ここでは、その2つの開発手法について紹介していきます。

アジャイル開発とは

アジャイルとは、「素早い」「機敏な」という意味を持つ言葉であり、「アジャイル開発」とは漸次的に設計・開発・検証・計画を繰り返していく手法を指します。小さな開発サイクルを繰り返し、1つのサイクル毎にクライアントからフィードバックを受け取るという点が特徴。さらに、この開発手法においては、プロジェクトの基本機能を優先して開発を行います。

アジャイル開発のメリット

アジャイル開発は「速さ」と「柔軟さ」という特徴があります。要件やスケジュールを詳細に決めずに開発に着手するため、スピーディーに進められるという点がメリット。さらに、機能単位で開発サイクルを回し、クライアントからフィードバックをもらえるため、要望などに応じて細かく修正を行いながら開発を進められるという柔軟性もあることから、プロジェクトの終盤に大きな修正が必要になるといった状況が起こらない点もメリットとなります。

アジャイル開発のデメリットとは

アジャイル開発を行う場合、打ち合わせを行うたびにさまざまな要望が追加される可能性があるため、プロジェクトの方向性がブレないようにすることが必要になります。

また、マネジメントが難しい点もアジャイル開発のデメリットであるともいえます。これは、機能単位でスケジュールを組んでいくことから全体的なスケジュールの把握が難しくなるため。また、細かく打ち合わせを行うことによって方針が変わるケースもあり、スケジュールの見直しが必要になる場合もあります。

ウォーターフォール開発とは

ウォーターフォール開発とは、「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「システム実装」「テスト」という一つ一つの工程を順番に進めていく手法。従来のシステム開発において主に使われてきた手法です。

ウォーターフォール開発のメリット

こちらの手法では、要件定義から順に開発を進めていくことから、要件定義を終えた時点で開発スケジュールの全体を把握でき、プロジェクト全体の計画を立てやすいという点が大きなメリット。さらに、プロジェクトの進捗を管理しやすいという面もあります。加えて、全体の計画が見通せるため予算や人員の手配がしやすい点もメリットといえるでしょう。

ウォーターフォール開発のデメリット

ウォーターフォール開発では、後戻りをせずに開発を行うことが基本となっています。このことから、要件定義が非常に重要。万が一仕様が変更になった場合には開発の工程がやり直しとなり、全体的な予定が狂う可能性があります。

そのため、実際に開発をスタートしてからは、途中でユーザーの意見を取り入れにくいといった点もデメリットといえます。

DXにアジャイル開発が必要な理由

ここまでアジャイル開発とウォーターフォール開発について見てきましたが、DXにはアジャイル開発を採用するのが良いといわれています。これは、DXは柔軟な対応が求められるため、という理由からです。

DXを進める場合には試行錯誤が必要となりますし、新しい技術や現場・ユーザーの意見を取り入れることも求められます。そのため、課題抽出から試作検証までを繰り返す形で行っていくアジャイル開発の方が、迅速にDXの推進が行えるといえるでしょう。

また、優先度が高い機能から開発を進められるという点も、アジャイル開発がDXに向いている理由といえるでしょう。最低限の機能が揃った時点でローンチを行えるため、市場の反応をその後のプロジェクトに反映できるため、ニーズに合ったシステム開発が行える可能性が高くなります。

【業界別】
アプリ開発による
DX取り組み事例

固定バナーpc