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XP開発

XP開発とは

XP開発は「エクストリームプログラミング」の略であり、アジャイル開発手法の一つです。プロジェクトが途中で変更されることを前提とし、プロジェクト全体を細分化することでひとつずつの開発サイクルを短くして開発を進めていきます。

XP開発のポイント

プラクティス

XP開発において押さえておきたいポイントは2つあり、そのうちの1つが「プラクティス」です。これは「慣習となっている手法」を意味し、全部で19のプラクティスがあります。「共同プラクティス」「開発プラクティス」「管理者プラクティス」「顧客プラクティス」の4つに大きく区分されており、それぞれのプラクティスをしっかりと理解することで、XP開発を効率的・効果的に採用することが可能になります。

価値

XP開発を構成するもう1つのポイントが「価値」です。「コミュニケーション」「シンプル」「フィードバック」「勇気」「尊重」という5つの価値が存在し、これらをいわば「開発を進めるにあたって重視すべきポイント」として捉えながらプロジェクトが進められます。この5つの価値を前述のプラクティスとして活用しながら開発を進めていくことになります。

XP開発は要求の変化があり柔軟性を求められるプロジェクトに向いている

不具合の対応が可能

XP開発はアジャイル開発手法の一つであり、アジャイル開発同様「後戻りして修正」を行う前提の開発手法です。そのため顧客の要望対応や修正などといった工数があまりかからず、膨大な追加コストになる可能性は低いといえるでしょう。

柔軟な対応が可能

前述の理由から、XP開発においても綿密なスケジュールの作成は行いません。そのためテスト段階で出て来る顧客の追加要望などにも柔軟な対応が可能です。顧客のフィードバックを受けながらプロジェクトを進めていくことになります。

満足度の高い成果物が出来上がる

XP開発では仕様変更や修正などに柔軟な対応ができることから、出来上がった成果物の満足度が高いというメリットも存在します。ユーザーとのコミュニケーションが大切にはなってきますが、ニーズに対して最大限応えやすい開発手法となっています。

XP開発のデメリット

見通しが立てづらい

綿密に計画を立てて行わないXP開発では、スケジュールの見通しが立てづらくなります。また、修正などの作業も発生することが前提になっていることから、工数の見通しが立てられず予算設定もブレが出てしまいます。

進捗がコントロールしづらい

作成した計画への進捗確認というプロセスを踏むことができないXP開発では、プロジェクトの進捗管理・把握が難しくなってしまいます。状況が把握しづらいことに起因し、プロジェクト全体のコントロールもしづらくなってしまいます。

開発の方向性がブレやすい

改善を重ねていくことにより、当初想定していた方向性からブレることがあるという点もXP開発の特徴です。テストやフィードバックにより修正・変更が重なるため、どうしても開発の方向性がブレてしまいます。

XP開発の手順

XP開発は、先に述べたプラクティスに従って開発が進められます。XP開発に関わる全員を対象とした「共同プラクティス」、開発チームを対象とした「開発プラクティス」、管理者を対象とした「管理者プラクティス」、顧客を対象とした「顧客プラクティス」にそれぞれ対応していきます。特にこの中でも重要視されているのが「開発プラクティス」であり、テスト後に実装を行う「テスト駆動開発」や2人1組で実施する「ペアプログラミング」、内部構造を整えるプロセス「リファクタリング」、必要なコードだけを記述する「YAGNI」といった内容になっています。さらに前述した5つの価値を前提としながらこれらのプラクティスを実行していくことで、設計や実装・テストを繰り返しながら、顧客の意見や要望を織り込んで開発していきます。

XP開発とその他の開発手法の違い

XP開発はアジャイル開発手法の一つであり、これは修正や変更が加わることを前提として進められる開発手法です。一方、対となるウォーターフォール開発では工程を後戻りすることが想定されていないことから、修正などの対応が必要となった場合には大変な工数がかかってしまうという違いがあります。また、ウォーターフォール開発では綿密に計画を作成することで進捗確認がしやすいという特徴もあります。
アジャイル開発の中でもXP開発は「プログラマーが中心の開発手法」と位置付けられており、事前に立てた計画よりも途中変更などの柔軟性が高い開発手法であると考えられています。アジャイル開発の他の手法にはチームワークを重視した「スクラム開発」や顧客から見た機能価値に重きを置いて進める「ユーザー機能駆動開発」がありますが、それらの中でも柔軟性が高い開発手法がXP開発となっています。

チームに適した開発手法を

アプリ開発にはさまざまな手法があり、XP開発にもメリットとデメリットがあります。アプリ開発手法はプロジェクトの内容やチームメンバーに適したものを採用し、専門的なことがわからない場合などはプロに相談してみてもよいのではないでしょうか。

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