アプリの導入で収益性を向上させるには、お客様の悩み解決ができるアプリを開発する必要があります。今回はタイプの異なる2つの事例をもとに、アプリ開発を依頼する際に重要となる「目的」のサンプルをご紹介します。
クライアントが長い歴史の中で培ったブランド力やサービスクオリティは損なわず、店を訪れるお客様が従来より簡単に注文できるデジタルツールの開発が課題でした。
入店から注文、カウンターで商品を受け取るまでの流れが、お客様にとって特別な体験として受け取ってもらえる工夫を模索していたのです。
サービスクオリティや売り上げを下げずに、店を訪れたお客様が従来より効率的に注文できる自社アプリを開発しました。
この自社開発アプリは、お客様の行動を徹底的に分析し、効率的な注文や注文時に混乱する要素を排除できる設計に。継続的な分析と定期的な改善により、変化するニーズへ柔軟に対応しています。
先行導入した店舗では人件費の削減はもちろん、顧客単価が15%増加し、結果的に収益が向上しました。
現在も継続的に自社アプリのアップデートを行い、クライアントが掲げる顧客体験(CX)の実現と収益向上に貢献しています。
予約サイトのスマートフォン・モバイル端末対応が大きな課題でした。
それまで利用していた予約サイトは、パソコンからのアクセスを前提としたクライアントのシステム。利用客にとっては出先での予約が難しい状態でした。
ヤプリが開発した予約アプリは、実際に予約先を写真で確認できる仕様に設計されており、利用者の視覚的・感覚的な選択を実現しました。
また予約だけでなく、プッシュ通知の活用により顧客接点を増やす工夫も盛り込み、利用客にとってもクライアントにとっても、1つのアプリで完結できる自社開発アプリになりました。
プッシュ通知との相乗効果で予約件数が倍増し、結果的に収益性が向上。
アプリ利用者と予約先を繋ぐことはもちろん、定期的なコンテンツの配信などプッシュ通知によるアプリ利用者との接点が増加。利便性・収益性向上だけでなく、ひとつの体験として利用者に届く自社開発アプリとなりました。
アプリの開発先を選ぶ際、開発したいアプリが次の2つのうちどちらのケースにあたるか検討しましょう。
1:フルスクラッチで時間をかけて開発
モンスターラボ社の事例のように、経営計画の段階からアプリ開発会社と話し合い、時間をかけて個々の問題を解決し収益向上につなげたい場合
2:パッケージ化されたアプリを活用し短期間で開発
ヤプリ社の事例のように、すでに自社の製品として持っているアプリをカスタマイズして、スピーディーかつ安価に問題を解決し収益向上につなげたい場合
アプリ開発を依頼する際は、アプリ開発の目的を明確にし、自社にとって必要な企業がどちらなのか見当をつけた上で、見積などの依頼をするとスムーズに案件が進むでしょう。