品質向上にアプリを活用するには、現状の課題を整理する必要があります。今回はタイプの異なる2つの事例をもとに、品質向上にアプリがどう貢献したか見ていきましょう。
修理現場で担当者の経験やスキルに依存した作業が多数発生していることが大きな課題でした。
マニュアルだけではサポートしきれないため、担当者の能力に左右されがちな故障診断のサポートが必要でした。
独自のCMSで構築し、案件に対する情報を蓄積。エラーコードの活用で担当者の知識・経験を問わない故障診断システムを構築しました。
診断箇所は3DモデルとARを組み合わせ、スマホをかざすと画面上で故障状態を確認できる機能を搭載しました。
担当者の知識・経験によるサービス品質のばらつきがなくなり、品質改善につながりました。
3DモデルとARによって、実際に危機の中身を確認する必要がなくなり、効率的な作業が可能になりました。アプリの故障診断フローの精度向上や機能拡充を目指したサポートが継続されています。
人手不足でBtoBサイトの情報分析ができず、長年培ってきた顧客との関係性を活用できていないという課題が、長らく存在していました。
情報発信は一方的になり、BtoBサイトの運営そのものが形骸化していました。
スマートフォンアプリとLINEに連携したBtoBアプリを開発。
従来のサイトでの失敗を活かし、コンテンツの品質改善が簡単に行えて、サイト運営を1人でも行えるように情報を一元化しました。
品質改善のために思い立ったことがすぐに実現できる環境に変化しました。
プッシュ通知を活用し営業ツールを配布するなど、それまで時間のかかっていた周知を一気に実現できるようになりました。
サービスの品質改善を目指しアプリを開発する場合、実現したい内容を整理し2つのうちどちらに該当するか検討しましょう。
1.自由度の高いフルスクラッチ(期間:長い 費用:高い)
モンスターラボ社の事例のように、さまざまな情報を駆使して、現場の状況に即した判断を促すなど、複雑なシステムを組み込んだアプリを開発したい。
2.パッケージの活用でカスタマイズ(期間:短い 費用:安い)
ヤプリ社の事例のように、パッケージ化されたアプリをカスタマイズし、既存のコンテンツそのものの品質を改善したい場合。
それぞれ開発期間や費用が大きく変わってくるため、実現したいサービスの品質改善がどちらに適しているか検討したうえで、依頼先を決めると案件がスムーズに進むでしょう。