現場力向上を目指す際、社員一人ひとりが手元で情報を確認できるアプリの活用は非常に有効な手段です。今回はタイプの異なる2つの事例をもとに、アプリ開発会社の選定方法をご紹介します。
参照元:モンスターラボHP(https://monstar-lab.com/cases/zenrin/)
現場力向上のため、現場に使ってもらえるアプリを目指しました。現場力の向上を実現させるには、アプリを繰り返し使うことでメリットが増す設計・デザインにする必要がありました。
企画段階からクライアントと調整し、フルスクラッチで構築。
現場で必要となる細かい情報を、共通のプラットフォームで管理できるような設計を実現しました。直感的にリアルタイムの情報を確認できる仕様で、細かい情報のメモが増えるほどに現場の作業が効率化されるアプリになりました。
日々の業務内で発生する、ちょっとした情報共有が直感的に行えるため、引継ぎや記憶に頼らない部分での現場力向上を実現しました。
ユーザーの意見を踏まえ、継続した開発も進められています。
参照元:ヤプリHP( https://yapp.li/voice/ykkap.html)
たくさんの商材を抱えるメーカーであるクライアントにとって、新着情報の周知が大きな課題でした。
多くの情報に埋もれてしまい、必要な情報が必要な場所に届かなかったり、そもそも伝達手段を把握していない社員がいるなど、新着情報の伝達に対する課題が山積みでした。
ヤプリ社のパッケージアプリを活用し、プッシュ通知で新着情報を通知。各自のスマホで手軽に確認できるため、新しい情報が埋もれることなく社員に行き届くアプリになりました。
プッシュ通知ではフリーレイアウト機能を活用し、要約した内容が表示されるように工夫。MDM(Mobile Device Management)対応で、より多くの社員がアプリを利用できる仕様です。
プッシュ通知の開封率を確認し、開いてもらえる工夫を試行錯誤。今では新着情報だけでなく、社内全体の情報にアクセスする入口として活躍しています。
アプリ導入当初は7〜8割の開封率を実現し、新着情報の伝達という課題を解決。情報が行き渡り、現場力向上につながりました。
現場力向上を目指したアプリ開発を行う際、課題を明確化し、課題に合った開発方法を選択する必要があります。
モンスターラボ社の事例のように、フルスクラッチでゼロからアイデアを形にする必要がある場合は、開発期間とコストが大きいため、しっかり考慮したうえで事業計画を構成しましょう。
ヤプリ社の事例のように、パッケージ化されたアプリを自社用にカスタマイズする場合、カスタマイズで実現できる範囲を考慮し、やりたいことを整理しましょう。
今抱えている課題が、フルスクラッチとパッケージアプリのどちらに適しているか検討した上で、アプリ開発会社の選定を行うと案件がスムーズに進むでしょう。