アプリの活用による人材強化・教育を行うには、はっきりとした目的が必要です。今回はタイプの異なる2つの事例をもとに、アプリ開発の軸となる目的と開発方法の違いをご紹介します。
従業員同士が「誰にでも直感的に称賛しあえるサービス」の開発をテーマとし、お互いに高めあえるような社員教育アプリの作成が課題でした。
社員同士で称賛することへのハードルを下げるため、直感的に操作できるUI(操作画面)の構築が肝となりました。
カード型のビジュアルを採用。社員の収集意欲を刺激し、ちょっとしたメッセージカードのような価値を感じられるよう、工夫して設計。
競合他社のリサーチ結果を参考にデザインを考え、開発期間短縮のためiOSのみでリリースするなど、終始、きめ細かなニーズを満たすアプリ開発を目指しました。
自分へのメリットがわかりづらい「誰かを褒める」という行為を気軽に楽しむことで、仕事の価値観を高めることにつながりました。
社員の仕事意欲を高める社員教育アプリとして、追加機能の実装などの継続的なサポートでサービスのさらなる拡充を目指しています。
販売店のある企業では、本社で全体を統括する社員と店舗スタッフの間で企業理念や最新情報の共有が大きな課題です。同じ情報を共有し、接客の方向性を合わせられるような社員教育アプリの開発を目指しました。
アプリ内では、会議で話し合った内容を視覚的に確認できます。クライアントの経営方針や、一部の社員が参加する会議の内容を店舗スタッフ全員と共有できるアプリを開発しました。
紙での配布ではなく、アプリで展開することで一人ひとりが自分の手元で気軽に確認でき、時間や場所を選ばない学習コンテンツになりました。社員と店舗スタッフで同じ資料を共有し、双方のモチベーションを上げる社員教育アプリとして活用の幅を広げています。
アプリ開発は、フルスクラッチ型とパッケージ型の2種類にわかれます。
モンスターラボ社の事例はフルスクラッチ型で、ユーザーの細かいニーズを拾い上げ、これまでになかったものをゼロから作成。時間はかかるものの、思い描いた社員教育アプリに近いものを作れます。
一方、ヤプリ社の事例はパッケージ型で、ある程度決まった枠の中で、自社向きにカスタマイズしていきます。短期間で比較的安価に開発できることが利点ですが、100%自由な発想で開発できるとは限りません。
現在構想中の社員教育アプリの目的や実現したいことを明確にし、自社に必要なアプリ開発会社はどちらのパターンか検討したうえで相談するとスムーズに案件が進むでしょう。