アプリを開発するにも、コストがかかります。コスト削減のためにアプリの開発を検討する際は、現在抱えている課題の本質的な部分を明確にすることが大切です。
今回はタイプの異なる2つの事例をもとに、コスト削減アプリの捉え方をご紹介します。
オーダーメイドの洋服に必要な正確な数値の測定や管理、在庫の管理が大きな課題でした。
ヒューマンエラーによる測定ミス、返品交換に備えた在庫の管理問題など、余分なコストにつながる問題を数多く抱えていました。
開発段階においてもコスト削減を実現。Web上でアプリを動かすPWA(Progressive Web Apps)での開発を採用し、OSバージョンアップによる手間、開発・運用コストを抑えました。
採寸についてプロのノウハウを学習させたAIを積み、さまざまな人が使うことを想定したユーザビリティの高いUI(操作画面)を実現しました。
AIによる自動採寸が事業のコスト削減に貢献しています。
現在もAIの精度を向上させることで、人為的ミスを減らし、今後は全体的な在庫管理にもつながるようモンスターラボ社の支援が続いています。
BtoBのメーカーとして、全国の店舗へ新製品の情報を訴求する方法が模索されていました。
オウンドメディアの運営は巨額のコストがかかるうえ、本当に伝えたいことを伝えたい人に届けられないという課題を抱えていました。
BtoBアプリとして、公開範囲を限定し、利用者にとっての有益な情報を発信。
ヤプリ社のパッケージアプリをカスタマイズし、商品の紹介資料をすべてアプリ内に集約させました。さらに、更新や修正も簡単に行える設計で、運営工数の削減も目指しました。
それまですべて紙で持ち歩いていた資料がアプリになり、印刷コストが大幅に削減。コンテンツに対するクライアント内での意識も高まり、新たな企画への意欲も上昇しました。
コスト削減のためにアプリの活用を考えている場合、アプリで管理できる内容を明確にし、どのように管理したいか検討しましょう。
モンスターラボ社の事例のように、幅広い情報を管理し、蓄積・分析することでコスト削減への戦略として活用する場合、フルスクラッチで開発し時間をかけて自社に合った形を実現する必要があります。
一方、ヤプリ社の事例のように紙の印刷コストなどの物理的な事務用品コスト削減には、パッケージ化されたアプリを活用することで開発コストの削減にもつながります。
現状の課題がどちらのケースに近いか検討し、必要な力をもつアプリ開発会社を選んで相談をすると案件がスムーズに進むでしょう。